コーヒー価格は、なぜこんなに上がっている?

コーヒー価格は、なぜこんなに上がっている?

最近、スーパーやコーヒーショップで、

「コーヒー、高くなったなぁ……」

と感じることはありませんか?

実際、コーヒー豆の価格はここ数年、大きく上昇しています。

私たち珈琲丸のような小さな自家焙煎店も例外ではなく、生豆の仕入れ価格は以前とはかなり違うものになりました。

では、なぜコーヒーはこんなに高くなっているのでしょうか?

実は、ひとつの原因だけではありません。

① コーヒーは「農作物」だから

まず知っていただきたいのは、

コーヒー豆は工場で作るものではなく、農作物だということ。

コーヒーの木に実がなり、その実を収穫し、果肉を取り除き、乾燥させて、ようやく私たちが仕入れる「生豆」になります。

当然ながら、雨が少なすぎてもいけない。

暑すぎてもいけない。

逆に雨が多すぎても、収穫や品質に影響します。

世界最大のコーヒー生産国ブラジルをはじめ、ベトナムなどの主要産地で天候に問題が起これば、世界中のコーヒー価格に影響します。

最近のコーヒー価格上昇の大きな理由のひとつが、この産地の天候不順です。

② 世界中で飲まれる量は簡単には減らない

生産量が不安定になる一方で、世界ではたくさんのコーヒーが飲まれています。

つまり、

「欲しい人はたくさんいる。でも、作れる量には限りがある」

という状態になります。

コーヒーの木は、今日植えて明日収穫できるものではありません。

価格が上がったからといって、すぐに生産量を増やせないところも、コーヒーという農作物の難しいところです。

供給が足りなくなる可能性が高まれば、当然、生豆の国際価格も上がりやすくなります。

③ 日本の場合は「円」の問題もあります

そして、日本のコーヒー店にとって大きいのが為替です。

コーヒー豆のほとんどを海外から輸入している日本では、円安になると同じコーヒー豆を買うにも、より多くの円が必要になります。

たとえば海外で同じ価格のコーヒー豆でも、

1ドル=110円のときと、
1ドル=150円のときでは、

日本円で支払う金額は大きく違います。

さらに、コーヒー豆を日本まで運ぶ輸送費や資材、人件費などもかかります。

つまり日本では、

「コーヒーそのものの価格上昇」+「為替や輸送などのコスト」

という二重、三重の影響を受けることになります。

④ 高くなったからといって、安い豆に変えればいいのか?

ここが、私たちコーヒー屋にとって一番悩ましいところです。

仕入れ価格が上がれば、

「もっと安い豆に変えればいい」

という考え方もあります。

でも、それを続けてしまったら、今まで飲んでいただいていた珈琲丸の味ではなくなってしまうかもしれません。

価格を守ることも大切。

でも、

「このコーヒー、美味しいね」

と言っていただけることは、もっと大切です。

だから珈琲丸では、仕入れ価格だけを見て豆を選ぶのではなく、

この豆ならお客様に飲んでもらいたい。

そう思えるコーヒーを選び続けたいと思っています。

⑤ そして、その豆を煎りたてで届ける

世界の産地でコーヒーを育てる人がいる。

収穫する人がいる。

精製する人がいる。

日本まで運ぶ人がいる。

そして、その生豆が珈琲丸に届きます。

だから私たちができることは、その豆をできるだけ良い状態でお客様へ届けること。

珈琲丸では、一度に約1kgを焼く小さな焙煎機で少量ずつ焙煎しています。

通販も基本は、

当日焙煎、当日発送。

価格が上がっている時代だからこそ、

「高くなってしまったコーヒー」を売るのではなく、

「この一杯なら、この価格でも飲みたい」

と思っていただけるコーヒーを届けたい。

それが、小さな珈琲豆屋である珈琲丸にできることだと思っています。

コーヒー価格は、これからも天候や世界情勢、為替によって動いていくでしょう。

でも、世界中を旅して日本までやってきた一粒一粒のコーヒー豆を大切に。

今日も珈琲丸は、小さな焙煎機で少しずつ焙煎しています。

ブログに戻る